【若年者の正常角膜内皮所見】
細胞密度(CD: cell density、1平方ミリメートル当たりの細胞数)は3000近くあります。細胞の大きさのばらつきも少なく、健康な角膜ということができます。 |
【コンタクトレンズ長期装用者】
20年以上にわたり、酸素を通さない昔のPMMAレンズを使い続けていたため、慢性の酸素不足によって角膜内皮細胞がかなり減少しています。細胞密度(CD)は約1500と、正常の半分ほどになっています。
細胞の大きさにもかなりばらつきがあります。将来白内障手術を受ける際、このような方は角膜内皮が極端に少なくなる可能性があります。 |
【コンタクトレンズの連続装用者】
眼内レンズが普及しない頃に白内障手術を受けたために、その後連続装用タイプのソフトコンタクトレンズを長期に使用していました。手術の際にも角膜内皮が減少しているため、細胞密度(CD)は670と極端に低下しています。これ以上の障害が進むと水疱性角膜症という、角膜が濁って痛みを伴う状態になりかねませんので、コンタクトレンズの装用続行はかなり危険です。 |
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